VMware ESXiでゲストOSのクローンを作成する
VMware VirtualCenter Serverを導入しないで、単体でESXiを運用している場合、ゲストOSのコピー・複製(クローン)を作成するには少し面倒な手順が必要になる。
VMware Infrastructure ClientのConfigurationタブでStorageを選択し、ストレージのリストを表示させる。その中からゲストOSを格納しているストレージを選択した状態で、右クリック・メニューの先頭のBrowse Datasoreをクリックする。
するとDatastore Browserが立ち上がり、VMゲストのディレクトリがリストされる。今回、コピー元にするvm122のディレクトリを見ると、vm122.vmdkというVirtual Diskファイルやvm122.vmxなどのVirtual Machineファイルがあることがわかる。
■注意 ・ここで紹介する方法で間違った操作をした場合、VMゲストのファイルが破損し、VMware ESXiサーバの動作に不具合が生じる可能性があります。 ・このブログ記事を読んで行なった行為(操作)によって、生じた損害は、当ブログと筆者、及び、VMware社、メーカもその責を負いません。あくまで自己責任で行ってください。 |
するとダイアログが出てくるので、作成するゲストOSの名前を入力してください。
コピー元のログファイル以外のファイルを全て選択した状態(CTRLキーを押しながらクリックで複数ファイルを選択できます。)で、右クリック・メニューを表示し、Copyを選択します。
コピー先のディレクトリに移動し、右クリック・メニューでPasteを選択します。
コピーが始まります。コピーにはそれなりに時間がかかります。 *コピーが終わるまでの間は、VMゲストの操作などを行わないようにしてください。
コピー中は、VMware Infrastructure Clientの下方のTaskでコピーの進捗を確認するようにしてください。筆者の環境で、8GBのVirtual Diskファイルのコピーに約16分かかっています。りします。
この間、やってはいけない操作は、コピー中のVMゲスト、ディレクトリのリネーム、他のゲストOSのコピー(連続コピー)などです。特にディスクまわりはひとつの作業が終わってから作業しないと、ディスクI/O待ちの負荷が増大し、最悪の場合、VMFSが破損し、VMFSのボリューム自体にアクセスができなくなった コピーが終わったら、コピー先のディレクトリを開きます。Virtual Machineファイルがコピー元の名前のままリストされています。ここでファイル名を変更しないようにしてください。ついつい変更したくなると思いますが、経験上、グッとこらえてそのままにしておいたほうがトラブルが少ないと思います。 コピーしたVMゲストを使えるようにするには、拡張子vmxのファイルを選択した状態で右クリック・メニューを呼び出し、Add to Inventoryを選択します。
VMゲストの名前を入力します。 その後、2回、Nextボタンを押せば、コピーしたVMゲストがVMware Infrastructure Clientにリストされます。
Open Consoleをクリックして、コンソールを開き、Power onをクリックします。
設定をどうするかダイアログが出てきます。ゲストOSの個別識別子UUIDを新しく設定します。Createを選択してください。
このゲストOSはCentOS5.2です。ログイン後の作業はOS毎に異なります。クローン元はPower offしておく必要があります。 ログインしてNICの設定を確認します。
rootでログインします。 [root@vm122 ~]# cd /etc/sysconfig/network-scripts/ eth0のIP設定を変更します。 [root@vm122 ~]# vi ifcfg-eth0 DEVICE=eth0 check_link_down() { [root@vm122 ~]# cd NETWORKING=yes 再起動すれば設定が反映されます。 |