RAID環境のシステム・バックアップ


LB イメージ バックアップ9

格安SSDとRAIDカードで超速環境を実現!」のエントリで、ドライバ読み込みが必要なRAIDカードを利用すると、Acronis True Imageなどでは、OS丸ごとのシステム・バックアップが取れないと書いたところ、コメント問い合わせなどで情報をいただいた。
その中から「LB イメージ バックアップ9
」が、ドライバ読み込みに対応していることがわかり、実際に使ってみた。

3月1日までベクターでキャンペーンをやっていて、ダウンロード版が5,250円だった。乗り換え版より安かったのと、ダウンロードしてすぐに使えるのでこちらを選択した。

ダウンロード版を実行すると、CD-Rメディアを要求され、まずはブータブルなインストール・メディアを構築する。
LB イメージ バックアップ9作成したCDから起動すると、WindowsPEと呼ばれる機能限定版Windowsが立ち上がり、グラフィカルな画面で、ドライバ選択などが行える。起動時にF6キーを連打してフロッピーからドライブを読み込ませる方法ではないので楽だが、USBメモリを挿して「ドライバのロード」を行ったところ、検出するのに少し時間がかかった。

<編集中>

格安SSDとRAIDカードで超速環境を実現!

SSD RAIDOCZ Apex 60GBの殻割」で紹介したApexシリーズやG-MONSTER V2は、内部的にRAIDチップと2つのSSDコントローラを組み合わせて、RAID-0(ストライピング)を構成し、高速化を図っている。まともなRAIDカードが手元にあるなら、格安のSSDを複数、組み合わせて同じことができるということで、実際にやってみた。
ポート・マルチプライヤで大容量ストレージを構築する(1)」で紹介しているHighPoint社のRAIDカードRocketRAID 2310(以下、RR2310)は、通販では1万円台から手に入る。 価格の割りに安定しており、パフォーマンスもそこそこ出て、PMPにも対応しているオススメのRAIDカードだ。このRR2310と、格安SSDであるバッファローSHD-NSUMシリーズ 3台をRAID-0構成にしてみることにした。RR2310は4ポートなのに、なぜ4台じゃないかというと1ポートはPMP用に残して、「ポート・マルチプライヤで大容量ストレージを構築する(1)」で紹介したセンチュリーのPMPボックスに接続して、データはこちらに収容しようというわけだ。
CrystalDiskMark 2.2のベンチマーク結果を、Apexシリーズと比較してみる。かなりいい数字が出ているが、Apexシリーズとそれほど差が出ていない。これはRR2310の性能限界なのかもしれない。

CSSD-SM60NJSHD-NSUM30G
RR2310とSHD-NSUM30G 3台
RAID-0構成での測定結果
PCでのOCZ Apex 60G測定結果
<追記>訂正させていただく。RR2310の実力はこんなもんじゃなかった。もう1台、SSDを増設し、4台構成のRAID-0を構築したベンチマーク結果は驚異的な数値をたたき出した。あまりの数値に、何度かやり直したが、ばらつきもそれほどなく、掲載したパフォーマンスで間違いなさそうだ。
RR2310 SHD-NSUM30GRR2310 SHD-NSUM30G
RR2310とSSD 4台での測定結果(1G)RR2310とSSD 4台での測定結果(100M)

SSD RAID RR2310追加した1台は「CFDの格安SSD「CSSD-SM60NJ」の殻割」で中身が「SHD-NSUM30G」と同じだとわかっている「CSSD-SM30NJ」にした。バッファローSHD-NSUMシリーズはかなり品薄になってきているし、CFD販売の方が安く入手可能だ。

ちなみに、RR2310に通常の3.5インチHDDを4台接続し、RAID10にしたときのベンチマークは以下の通りだ。HDD 2台のストライピングと変わらない数値だ。左下は、RR2310にWD3200AAKSを4台直接接続した場合、右下はPMPボックス経由の数値だ。eSATA 1本の性能というわけではなく、PMPチップの性能か、eSATA 1本に4台分のシリアル情報が載るので、PMP自体の処理が影響している可能性もあると思う。

RR2310 WD3200AAKSRR2310 WD3200AAKS PMP
RR2310とHDD 4台(RAID10)での測定結果RR2310とPMP経由HDD 4台(RAID10)での測定結果
HighPoint Web RAID ManagementHighPoint社のRocketRAIDシリーズのツールとしては、HighPoint Web RAID Managementがあり、左のようにRAIDアレイの様子をWebで視覚的に確認できる。(クリックで全体表示)
SSD 4台構成で行こうかと思ったが、PMPボックスと接続するためにはRR2310のポートが1つ必要だ。試しにRR2300(x1)を余っていたPCI Express x1に接続して試してみたが、安定しなかった。2枚挿しはやめたほうがいい。 ということで、SSDを3台に戻し、1ポートをPMPボックスとの接続に使っている。PMPボックスに4台のHDDをいれ、RAID10構成で使っているが、必要なときだけ接続すればいいので電力消費的に非常にいい。元々のシステムのためにパフォーマンス重視でRAID10だったが、容量的に少ないので外付けHDDにバックアップして、RAID5にして容量を稼ぐか、安くなった1TBのディスクに入れ替えるのもいいかと思っている。

PMPに対応したRocketRAID 2310は、SSDRAID-0でパフォーマンスの限界に挑むこともできるし、PMPボックスと組み合わせて、大容量バックアップ・ストレージを構築することもできる便利なRAIDカードだと思う。

ただ、RAIDカードの場合、気をつけなくてはいけないのは、バックアップだ。ハードウェアRAIDなんだから、バックアップはいいんじゃないの?というのは、実際にRAIDカードでトラブルにあってみると、バックアップとっておけば良かった・・・と痛感することだ。 なべは、いろんなRAIDカードで散々痛い目にあってきた。一番困ったのがバックアップで、定番のAcronis True Imageなどが使えなかった。なぜ使えないか?バックアップは取れる、しかし、RAIDから起動しない障害のときは、バックアップ・ソフトのブート・イメージはRAIDカード(もしくはICH10RなどのRAID)を認識してくれない。バックアップ・ソフトは、通常の接続のHDDしか想定していないのだ。これが、RAIDにしていて、障害が起きたときに直面する痛い出来事だ。OSを再インストールして、RAIDが見えてる状態を作り、バックアップからディレクトリ・コピーなどを行うことはできるので意味がないわけではないが、システム丸ごとのバックアップで、ブートして再起動のような動作のリカバリは難しい。
バックアップも含めて考えると、いくら安くなってきたとはいえ、RAIDカードと格安SSDの組み合わせでは、RAIDカード2万円、SSD 1台7000円×4台=2万8千円、合計4万8千円だ。IntelSSDや、SSD内でRAID構成のG-Monster V2Apexシリーズの価格と見比べて、どちらを選択するかを考えた方がいいかも知れない。PCから見たときに通常のHDDに見えるのでAcronis True Imageなどで、お手軽にシステム・バックアップが取れるからだ。














CFDの格安SSD「CSSD-SM60NJ」の殻割

CFD SSDASUS S101HにCFDの格安SSD導入」で予告?した通り、CFD販売(バッファロー)の格安SSDの殻割を行った。
実際、比較してみるとケースも同じケース、取り外すためのネジも2本だ。外装シールの他は、USB端子があるかないかの違いだけだった。

■注意 ・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。 ・このブログ記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は、なべラボ、および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。

SDD CSSD-SMSDD CSSD-SM
上が、CFD販売の「CSSD-SM60NJ」、下が「SHD-NSUM30G」の表・裏の基板の様子。JMF602Bが見える。USB端子の有無だけで、構成、パターンも一致している。・・・って、「CSSD-SM60NJ」の基板に「BUFFALO」って書いてあるしw SDD SHD-NSUMSDD SHD-NSUM
CrystalDiskMark 2.2のベンチマーク結果はほとんど変わらない結果となった。まったく同じ構成なのだから、容量違いによるMLCフラッシュメモリ・チップの性能差くらいしか出ないのだろう。
CSSD-SM60NJSHD-NSUM30G
PCでのCSSD-SM60NJ測定結果PCでのSHD-NSUM30G測定結果
ASUS EeePC S101Hでのベンチマーク結果も再掲載する。ネットブック採用のICH7MだとディスクI/Oが弱く、パフォーマンスはこの程度である。
ASUS S101H SSDASUS S101H SSD
S101HのCFD CSSD-SM60NJ 測定結果S101HのSHD-NSUM30G測定結果
ここで確認できたことは、CFD販売のCSSD-SM○○NJシリーズは、バッファローSHD-NSUMシリーズそのものであることだが、CSSD-SM○○NJシリーズの存在意義は、大容量化して低価格化を驀進してくれていることと、旧世代ノートPCやネットブックの場合、ディスクI/Oが弱く、最新の高速SSDは性能を出せないので、そこそこ性能が出るこの製品はいい選択だということだ。しかし、JMF602Bプチフリ問題もあるし、置き換えのSSDコントローラの登場が待ち遠しい。







ThinkPad X31に高速IDE-SSD「G-MONSTER IDE」を導入

ThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDEIDE接続2.5インチSSDの新製品として、PhotoFast社の「G-MONSTER IDEがアキバ店頭で発売開始された。
従来の2.5インチIDE-SSD製品は、当ラボの調査とコメ欄からの報告で、同じ製品のOEMであることがわかっている。なので、G-MONSTER IDEの登場は歓迎したい。さらにG-MONSTER IDEは従来のIDE-SSDに比べ、性能が上がっていると紹介記事にはあるので、それも確認していきたい。

まずは「殻割」でしょう!w

ThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDE

■注意 ・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。 ・このブログ記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は、なべラボ、および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
裏返して4箇所のネジを精密ドライバーで外します。保証シールが2枚もあります(涙) ・・・関係ないっす!べりッ!w
性能には関係ないけど、美しいケースです。中の基板まで青いw 軽量化のためにケースはプラスチックでいいと思うんだけどな。基板の表、裏、今回は64GB版だが、表だけにチップが実装されている。128MB版は裏のシルク印刷部分にチップを実装するんだろう。 ・・・あれ? ThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDEThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDE
あ、JMF602Bだぁ。いつもお世話になっていますw IDEインターフェースもおなじみのSATALinkだ。面白いのは、ケースでふさがっているがUSB端子らしきものがあるw ThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDEThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDE
G-MONSTER IDEと、OCZ社の「OCZSSDPATA1-32G」のベンチマーク結果(CrystalDiskMark 2.2)を比較した。シーケンシャル・リードは80MB/s以上で同等だが、ライトが従来の45MB/s程度から68MB/s程度に性能がアップしているのがわかる。4Kランダム・リード、ライトは同じくらいだ。 JMF602BとSATALinkという一般的な組み合わせでライトの性能をあげたことと、256MB版があることがこの製品の特徴だろう。どうやって性能あげたのか気になるところだ。ファームだけなのだろうか?
ThinkPad X31 SSD G-MONSTER IDEThinkPad X31 SSD OCZSSDPATA1-32G
X31G-MONSTER IDE 64G測定結果X31のOCZSSDPATA1-32G測定結果








PC2700 SO-DIMM 格安リスト検索

PC2700 SO-DIMM
格安リスト検索





ASUS S101HにCFDの格安SSD導入

ASUS S101H SSDASUS S101HのSSDベンチマーク追試験」の記事でASUS S101Hの各種SSD性能を比較したが、S101Hに限らず、ネットブックや旧世代ノートPCのチップセットは、サウスブリッジ(ICH7M)のディスクI/Oの性能限界で、それほどパフォーマンスが出ないことがわかってきた。
ならば、割り切ってそこそこの性能で安くなったCFD販売(バッファロー)の大容量SSDでいいんじゃね?という提案をした。・・・ということで、自分でも購入してみた。(^^;)
いつものようにCrystalDiskMark 2.2でベンチマークを測定した。バッファロー(同じ会社じゃん)の格安SSDであるSHD-NSUM30Gと比較してみる。

ASUS S101H SSDASUS S101H SSD
S101HのSHD-NSUM30G測定結果S101HのCFD CSSD-SM60NJ 測定結果

ASUS S101H SSD・・・似ている。そっくりな結果だ。(^^;) これは殻割せねばなるまいw

今回もASUS S101HへのCFD CSSD-SM60NJの導入は付属DVDからのリカバリで行った。リカバリは、S101HにUSB外付DVDドライブを接続し、メディアを入れれば自動でスタートする。メッセージは全て英語、困るのは以下のように勝手にパーティションを切られること。元のパーティションとか無視なので、データをDドライブに残してCドライブのXPだけリカバリといったことができないので、外付けHDDなどを活用してバックアップを取るしかないだろう。バックアップ・ソフトは、Acronis True Imageあたりがオススメだ。

ASUS S101H SSD










ThinkPad X60に格安SSD導入ベンチマーク

Lenovo IBM ThinkPad X60 SSD SHD-NSUMThinkPad X60の内蔵HDDを高速SSDと噂のOCZ Apexシリーズに換装してもパフォーマンスはそれほどでなかった。→「ThinkPad X60にOCZ Apex 60GB SSD換装
そこで、それならそこそこの性能が出る格安SSDにしてしまえと、量販店でもセールになっているバッファローSHD-NSUMシリーズでベンチマークをとってみた。
バッファロー SHD-NSUM30Gの殻割」で検証したが、他の格安SSDと同じようにJMF602B採用のMLCフラッシュタイプのSSDなので、120GBなどが手頃価格に落ちてきたCFD販売(同じバッファローじゃん^^; )のSSDでも参考になるはずだ。

Lenovo IBM ThinkPad X60 SSD OCZ ApexLenovo IBM ThinkPad X60 SSD SHD-NSUM
X60でOCZ Apex 60GB測定結果X60バッファロー SHD-NSUM 30GB測定結果

えええ!価格が倍くらいするOCZ Apexと格安SSDが同じくらいのパフォーマンスだなんて!(^^;
SSD側ではなく、ネットブックや現行ノートPC以前の機種では、チップセットのI/O性能がそれほど高くないようだ。2.5インチや1.8インチのHDDでは目立たなかったのだが、ここにきてディスクI/O性能の貧弱さが浮き彫りになってきてしまった格好だ。

この検証結果のおかげで、X60には迷うことなく格安・大容量SSDを投入できる。以下のリストを見ても相当安い。 それにしても、OCZ Apex を生かすにはどうしたらいいだろう? ディスクI/Oが強化された最新ノートPCが必要ということか?









ThinkPad X60にOCZ Apex 60GB SSD換装

Lenovo IBM ThinkPad X60 SSD OCZ ApexThinkPad X60の内蔵HDDはSerial ATA接続の2.5インチを採用しているので、激しい競争が行われているSATA接続SSDと交換が可能だ。IntelSSDに迫る性能だと噂のOCZのApexシリーズX60に換装してみた。
Apexに換装したX60USB外付DVDドライブを接続し、WindowsXPのクリーン・インストールを行った。左下はインストール直後のデバイス・マネージャの不明デバイスの状態。不明なデバイスのドライバを全部インストールするのは手間なので「ThinkVantage System Update」を使うことにした。
Lenovo IBM ThinkPad X60 SSD OCZ Apex(1)「Lenovo ThinkPad X60ドライバー」のページからLANドライバだけダウンロードし、ネットワークが使えるようにする。
(2)Webブラウザから「Microsoft .NET Framework version 2.0」にアクセスし、インストールする。
(3)「ThinkVantage System Update」をダウンロードし、実行する。

時間はかなりかかる。

Lenovo IBM ThinkPad X60 SSD OCZ ApexThinkPad X60でのOCZ Apex 60GBのベンチマーク結果(CrystalDiskMark 2.2)は、シーケンシャル・リードが、118MB/s、ライトが、83MB/s、4Kランダム・リードが、14.64MB/s、同ライトが、1.9MB/sという結果だった。「OCZ Apex 60GBの殻割」で測定されたリード240MB/s越え、ライト100MB/s越えには遠く及ばないが、この辺がノートPCのチップセットの限界、ディスクI/Oの壁なのか? 最新チップが搭載されていない旧型ノートPCやネットブックでは、最新SSDは少し荷が重いのかも知れない。だったら、価格が下落しているCFD販売(バッファロー)あたりの格安SSDで十分だという気がしてきた。

ASUS S101H SSDLenovo IBM ThinkPad X60 SSD OCZ Apex
PCでのOCZ Apex 60GB測定結果X60でのOCZ Apex 60GB測定結果