ASUS S101HのSSDベンチマーク追試験
「ASUS S101HのSSD換装とメモリ増設」で、OCZ Apex 60GBにSSD換装したところ「OCZ Apex 60GBの殻割」で測定したパフォーマンスが出なかった。
画像左下が、デスクトップPCでのApex 60GBのベンチマーク結果(CrystalDiskMark 2.2)で、下が念のため再度測定したS101HでのApex 60GBのベンチマーク結果だ。Apexの売りのシーケンシャル・リードとライトがS101Hでは発揮できていない。
そこで当ラボでは、いくつかの追試験を行うことにした。
PCでのOCZ Apex 60GB測定結果 | S101HでのOCZ Apex 60GB測定結果 |
リカバリが影響があるんじゃないかと、USB外付DVDドライブを接続し、WindowsXPのクリーン・インストールを行った。左はインストール直後のデバイス・マネージャの不明デバイスの状態。付属DVDのASUS InstALLを使うと、ドライバなどが自動インストールされる。 下は、クリーン・インストール後の測定結果だ。リカバリ時と比べ大差はない。 | |
そこで今度は別なSSDでベンチマークを取ってみることにした。バッファローのSHD-NSUM30Gは「バッファロー SHD-NSUM30Gの殻割」で検証したが、Apexと同じOCZ社のOCZSSD2-2CのOEMではないかと言われている。結果は、デスクトップPCでシーケンシャル・リードで160MB/s近く出ていたのにも関わらず、S101Hではリードは115MB/s程度しか出ていない。
PCでのSHD-NSUM30G測定結果 | S101HでのSHD-NSUM30G測定結果 |
PCでのMtron Mobi 3000測定結果 | S101HでのMtron Mobi 3000測定結果 |
と、がっかりさせてしまうような結果かも知れないが、Apexは他のPCでも測定したが、ノートPCでは200MB/sという値は難しいことがわかっている。100MB/s程度のパフォーマンスがあれば、S101Hの通常利用であれば十分早いし、HDDに比べれば高速なのでオペレーションが快適になることは間違いない。繰り返すが、SSDのベンチマークが悪かったからといってS101Hが悪いわけではない。ネットブックだけでなく、上のクラスのノートPCでもApexはそれほど高い数値は出なかった。さらにそれでもApexはストレージ性能としては十分であり、ノートPCでRAID0のパフォーマンスを味わいたいユーザーにはいい選択だとフォローしておきたい。
SSDは100MB/sくらいの性能でいいと割り切って、120GB SSDが非常にお買い得な価格まで落ちてきたCFD販売(バッファロー)のSSDを選択し、メモリを2GBにするのが、S101Hでは現実的なアップグレード・パスなのではないだろうか。