Core i7で燃え上がるアキバ
この週末、Intelの新型プロセッサ Intel Core i7 が秋葉原で深夜販売される。ネイティブ・クアッドコアとか技術的には押さえどころ満載なのだが、何より久々に深夜販売で盛り上がりそうなので、各店、デモなどに力が入っている。
ツクモでは、TSUKUMO.eXの3階にCore i7のフロアを設けてデモを行っている。
Core i7は、HyperThreadTechnologyが復活し、Quadコアと合わせて8スレッド同時実行可能となるのが最大の特徴だ。ツクモのデモでもベンチマークと共にタクスマネージャで8個のCPU稼働率のグラフを表示し、アピールしている。
各ショップが力が入っている理由は、Core i7の場合、Core2 Duo/Quad世代からCPUだけでなく、マザーボードとメモリも変わるので、買い替えで売り上げが上がるためだ。マザーボードは、LGA775からLGA1366に変わり、メモリは、DDR2-800からDDR3-1066/1333になる。しかも、DDR2時代はデュアル・チャンネルで2枚ずつ挿していたところ、DDR3はトリプル・チャンネルになるので3枚ずつの増設となる。秋葉原では、DDR2-800 2GBのDIMMの最低価格が3,000円を割り込んでおり、各ショップの売り上げや利幅も少なくなっている。DDR2に比べ、DDR3のメモリはまだ価格を維持しているので、それが3枚ずつ出ることはショップの利益に貢献することは間違いない。
Core i7自体は、一番安い Core i7 920が3万円台前半、その上のCore i7 940が6万円台後半、一番上のCore i7 Extreme 965が12万円ほどだ。Core i7 920に人気が集中すると思う。
ドスパラ本店でも店頭でCore i7のデモが行われている。同店のショップ・ブランドPCでも Core i7 を採用した構成で販売されるらしい。
LOST PLANETのベンチマークが流されている。
ソフマップ・リユース館の店頭でもIntel Core i7の電飾が点灯され、デモ機を覗き込む人が絶えない。
Core i7に対応し、X58チップセットを搭載したLGA1366マザーボードは、Intel、MSI、GIGABYTEなどの製品が並ぶようだ。一番安いIntel DX58SOが3万8千円くらい、MSIの製品は4万円後半らしい。MSI製はDIMMが6スロットあり、3チャンネル×2セットのDDR3メモリをフル実装できるが、Intel DX58SOは4スロットしかなく、3チャンネル+1という変則的なものになってしまっている。
6スロットのマザーなら、2GBのDDR3メモリを6枚、計12GBとすることができ、Core i7の8スレッドと合わせ、VMwareなどの仮想化環境で使うことが非常に楽しみなのだ。
DDR3-1066/1333の2GB DIMMは、3枚セットが2万円台中盤なので1枚あたりは8500〜9000円くらいとDDR2-800に比べ、3倍ほどの価格帯だ。今度、数が出るに従ってDDR2と同じように値下がりが期待できる。
■参照リンク
・Core i7ってどうなの?(禿げてもめげない)
・Core i7 もうすぐ(sibirepe)
・Core i7の性能(あやまり+)
・11月16日深夜0時からの「Intel Core i7 深夜イベント」各ショップの動向まとめ(GIGAZINE)