Mtron MSD-P3018016ZIFの殻割

SSD MSD-P3018016ZIFdynabook SS2110の内蔵HDDをSSDに交換」のコメ欄で「MSD-P3018016ZIF (MSD-PATA3018-016ZIF2)を殻割してほしい」という要望が寄せられた。

だが、ちょっと待ってほしい。 MSD-P3018016ZIF には、保証シールが貼ってあり、これを剥がさないと殻割=分解をすることができない。そんなリスクを犯さなくてはいけないのだろうか?

それにしても小さなネジで、精密ドライバーでしか回すことができない(ぉ) 4個のネジを外せば殻割できそうだ。

保証シールを剥がすと、その下に最後のネジが現れるw

SSD MSD-P3018016ZIFSSD MSD-P3018016ZIF

■注意
・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
・このブログ記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は、なべラボ、および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
SSD MSD-P3018016ZIF 基板の表にはMtron印のコントローラチップと東芝のSLCフラッシュメモリが4個載っている。日本メーカ製のメモリ・チップを載せている製品を久しぶりに見た。そりゃ高いだろう。高性能でもあるだろうが・・・。
SSD MSD-P3018016ZIF裏側は・・・。べったりと粘着材が貼ってあり、綺麗に剥がせない。ちょっと殻割したことを後悔した。 しかし逆に考えてみると、どうせそのうち殻割りしないと実装できない薄型ノートとかの換装もあるだろうと、自分を納得させたw 表と同じように東芝のSLCフラッシュメモリが4個載っている。合計8個で16GB、空きパターンを全部埋めれば32GBになるはずだ。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ThinkPad X40の内蔵HDDをMSD-P3018016ZIFに換装したときのベンチマーク結果だ。非常に良好な数値が出ていると思う。実際の換装については以下の記事を参考にしてほしい。 ・ThinkPad X40の内蔵HDDをSSDに交換
TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装東芝dynabook SS2110の内蔵HDDをMSD-P3018016ZIFに換装したときのベンチマーク結果は、上記、X31の場合と大差ない。実際のSSD換装の記事は、以下の記事を参考にしてほしい。 ・dynabook SS2110の内蔵HDDをSSDに交換

MSD-P3018016ZIF (MSD-PATA3018-016ZIF2)

MSD-P3018016ZIF


MSD-P3018032ZIF (MSD-PATA3018-032ZIF2)

MSD-P3018032ZIF









ThinkPad X40の内蔵HDDをSSDに交換

ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ThinkPad X40の内蔵HDDをSSDに交換した。元々の内蔵HDDは1.8インチのIDEなのだが、東芝系のZIFインターフェースではなく、日立タイプと呼ばれるインターフェースが2.5inch IDE HDDと同じタイプだ。1.8inchのSSDのインターフェースはZIF(LIF)なので、変換アダプタを用いることになる。
今回用いたのは、変換名人の「IDE-ZIFB25A」だ。ZIF(LIF)からX40のインターフェースに変換できるのだが、電源問題があり改造の必要がある。1.8inchのSSDは3.3Vにしか対応していないのに、2.5inch HDDは5V駆動なので、そのままでは使えず、基板を改造する必要がある。

ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装

■注意

・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。

・このブログ記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は、なべラボ、および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。

それぞれの販売店は以下を参考にしてほしい。変換名人は秋葉原では、テクノハウス東映で扱っていたが、在庫が少なかった。


MSD-P3018016ZIF
MSD-P3018016ZIF

変換名人 ZIF IDE-ZIFB25A HDD変換アダプタ
変換名人 HDD変換アダプタ


若松通商では、改造品を2,980円で売っているようです。半田ごてとか使い慣れていない人はこちらを購入したほうがいいでしょう。
・ZIF/LIF→2.5インチ変換アダプター(改造版)
・WPS-ZIF40 X40 ZIF変換
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装まずは左の写真の4つの部品を取り外す。レギュレータ、ジャンパー、LEDが2個だ。 手が3本欲しいと思った・・・。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装筆者は、半田ごて使いは下手なのを自覚しているが、レギュレータを取り外して、短絡させる方法が以下のサイトに紹介されていたので、挑戦してみた。 ・ThinkPad X40にZIF接続のHDDを内臓する(KNOnline.NET) 作業自体はそれほど難しくなく、外したレギュレータの端子の一部を短絡させるだけだ。参考先の基板と製品は違うようだが、同じ構成だったので、コネクタのピン配置から短絡させるピンがわかったので、半田とジャンパ線を使って短絡させた。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装変換基板の改造ができたら、X40に組み込むために、本体を分解する。分解には、以下の保守マニュアルが役に立つ。さすが世界のThinkPad、世界共通の保守マニュアルはとてもわかりやすく、細かい部品交換まで細かく解説してくれている。 ・ThinkPad X40保守マニュアル 保守マニュアルにもあるが、まずはACアダプタ、バッテリを取り外し、裏返し、キーボードのマークのあるネジ6本を取り外す。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装表返し、キーボードを手前に持ち上げ、フィルムケーブルのコネクタを外し、キーボードを取り外します。 キーボードも最初、奥に押すなどのコツがありました。これも保守マニュアルに書いてあります。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装保守マニュアルによると、キーボードを取り外したあとは、2箇所のケーブルをコネクタから外せと指示があります。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装次に上部ケースを外すために、また裏返し、6箇所のネジを外します。 左下の写真のように、表側にして、慎重に上部ケースを外します。保守マニュアルを読んでも外し方はわかりにくいのですが、少しずつ外すのがいいでしょう。 上部ケースを外すとHDDマウンタ部分にアクセスできます。コネクタまわりの4箇所のネジを外して枠をとっておきます。この枠があると、SSDが入りません。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装X40本体、変換基板とSSDをフィルムケーブルで接続します。変換基板のメーカによって設計が若干違うので向きが変わります。今回も資料がなかったので、試行錯誤して、X40本体と変換基板の向き、変換基板とSSDの向き、フィルムケーブルの表裏は、左の写真の向きが正解です。フィルムケーブルの向きは、SSD側はLIF端子なので白い薄い方になります。基板側は青い厚い方です。基板側は写真の状態だとまだ甘い。これだと認識されません。もう1段押し込めます。 この状態で、キーボードを接続し、電源投入してSSDが認識できることをブートメニューで確認します。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装SSDの認識が確認できたら、フィルムケーブルを折りたたんで、SSDを本体に格納します。変換名人の基板の場合はSSDのコネクタが右に行くほうが折り込みがうまくできました。空きスペースに緩衝材などを入れるといいでしょう。 左の写真にも書きましたが、変換基板のコネクタ部分がむき出しなので、このまま上部ケースを付けると接触通電します。テープなどで絶縁処理を行ってください。 上部ケースとキーボードを元通り取り付け、ネジ止めをし、バッテリ、ACアダプタを付けて、OSのインストール作業を開始します。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装X40WindowsXPのインストールは、USB外付けDVDドライブからDVDメディアで高速に行うことができます。SSDの強みで、フォーマットとファイルコピーは非常に速く先に進みます。 余談ですが、筆者の外付けDVDドライブが悪いのか、プロダクト・キーを入れたあとのインストールの中盤以降で、DLLとかの展開ができなくて、WindowsXPインストーラが再読み込みか、このファイルをキャンセルして先に進むかの2択になります。 XPのメディア複数で試しても同じだし、どうも外付けDVDドライブが使いすぎるとメディアが読めなくなる現象らしい。今では慣れてしまって、USBメモリにメディアの内容を展開してバックアップしたり、一度、電源を切り、DVDドライブの電源も切り、しばらく休ませて、電源投入すると、WindowsXPのインストールも問題なく、途中からやり直しになります。プロダクト・キー入力前に戻るので面倒なのですが・・・。これをやらずにファイル・スキップするほうがまずいですからね。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装WindowsXPのインストールが完了したら、以下のLenovoのサイトからドライバをダウンロードして導入します。 ■ThinkPad X40ドライバー情報(Lenovo) 順番は、以下の順でどうだろう。 ・Intel チップセット・サポートの導入 ・ディスプレイ・ドライバーの導入 ・省電力ドライバー(ACPI)の導入 ・オーディオドライバの導入 ・モデムドライバの導入 ・トラックポイント・ドライバの導入 C:\DRIVER\WIN に展開されるので、展開後のディレクトリにできるSetup.exeを実行していく。いちいち、再起動をしろと言われるが、最初のチップセット・サポート以外は、まとめてでも大丈夫だ。BIOSAccess IBMのアップデートは再起動が行われる。バッテリとACアダプタの警告が出る。
ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装ベンチマークを取ってみた。ThinkPad X40でのMtron MSD-P3018016ZIFのベンチマーク結果となる。性能に定評のあるMtronSSDだけあって、なかなかの性能だ。ThinkPad X40 SSD MSD-P3018016ZIF 換装
Mtron MSD-P3018016ZIFは、2.5inchのSSDに比べて価格は高いが、もともと1.8inchのSSD製品自体が少なく、プチフリ問題のあるMLCベース製品と違い、寿命も長いSLCであることを考えると、オススメのSSDドライブだと思う。







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dynabook SS2110の内蔵HDDをSSDに交換

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装東芝 dynabook SS2000/2010/2100/2110/2120/S4 の内蔵HDDは、1.8inchの東芝製だ。今回、Mtronの1.8inch SSD「MSD-P3018016ZIF」の換装に成功した。

まずは、左下の元々入っている1.8インチHDDのコネクタ形状を見てほしい。この形状は東芝独自コネクタであり、ZIFとか日立の1.8inchのコネクタと違う。1.8inch SSDはZIFというより、LIFというフィルム・ケーブルを使う様式となっており、そのままでは使えない。
そこで、1.8inch SSDのLIFコネクタからフィルム・ケーブルで引っ張り出し、ZIFコネクタに接続できるアダプタが必要になる。今回は、変換名人のIIDE-ZIFB18Bを用いた。


TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装

それぞれの販売店は以下を参考にしてほしい。変換名人は秋葉原では、テクノハウス東映で扱っていたが、在庫が少なかった。12月現在、MSD-P3018016ZIFについてはバルク品がアキバの数店舗で出回っている。筆者は16GBのバルクをT-ZONEで17,800円で購入できた。



MSD-P3018016ZIF
MSD-P3018016ZIF

変換名人 ZIF IDE-ZIFB18B HDD変換アダプタ
変換名人 HDD変換アダプタ


TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装この変換アダプタとフィルム・ケーブルだが、接続方法がどこにも解説がない・・・。メーカページだけでなく、検索しても出てこない。試行錯誤してようやくIDEとして認識されたのでメモを残す。アダプタを左の写真の向きで、奥側に寄せて接続するのが正解。

左下、付属する2本のフィルム・ケーブルだが、SSDコネクタがLIFなので、青い方はフィルムが厚くてささらなかった。白い方を挿すのだが、すぐに抜けてしまうので、テープなどで補強する必要がある。

下は、SSDとアダプタにフィルム・ケーブルを挿した状態。アダプタ側に青い方。これもテープなどで補強する。

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装フィルム・ケーブルを折りたたんで、SSDを収納する様子。元のHDDクッションは使えない。それどころか、SSDとケースのフタがこのままでは干渉して閉まらない。フタ側の出っ張りの全てをニッパで削り落として、何とかフタを締めることができた。


さっそく、WindowsXPのインストールを開始した。SS2000シリーズも低速なUSB外付けCD-ROMドライブからしかインストールできない。

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装開始して、しばらく待つとSSDをHDDとして認識しているメッセージが表示された。フォーマットも速く、ファイルコピーもいい感じだ。

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装

TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装無事、WindowsXPのインストールが終了したら、ドライバを導入していく。以下のサイトからダウンロードできる。

・東芝 dynabook SS2110ドライバ

最初にチップセット・ドライバを導入する。USBメモリなどから起動する場合は、展開先をローカル・ドライブ(今回だとSSD)にして、ローカルから実行するようにする。USBメモリから実行すると不具合になる可能性がある。チップセット・ドライバを導入したあとはリブートしておく。

あとは順次、必要なドライバをあてていく。東芝省電力ユーティリティーを導入する場合は、先に東芝共通ドライバを導入してからにする。

基本システム・デバイスが1個残るが、WindowsXPのサービス・パック2をあてると消えるはずだ。

Mtron MSD-P3018016ZIFのSS2110でのベンチマークを掲載しておく。性能に定評のあるMtronSSDだけあって、なかなかの性能だと思う。SATAの2.5inch製品だと競争が激しく、性能もうなぎ上り、価格下落が激しいが、1.8inchのIDEとなるとまだまだ製品自体が少ない。
TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装TOSHIBA dynabook SSD MSD-P3018016ZIF 換装